【イカちゃんでお話】(その6)

    ※注意
     「☆うちのイカちゃん」は趣味の二次創作専用カテゴリです。こういう特殊な遊び方に興味がない方は、このカテゴリはスルーしてくださいね。登場人物や過去ログの一覧はコチラ(別窓)からドウゾ。



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    ~日が暮れかけた頃。コンブトラックの一角にて~




     ハイカラスクエアに視察に来て早くも一週間になる。ルールやマナーといった点は地元と酷似してても、実際に住んでみないと分からない事の方が多そうだ。多少なりとも社会勉強にはなったな。

     姉ちゃんはどれだけ収穫を得られたのかな。精鋭揃いのチームメンバーと来てたくらいだから、情報量はかなりのものだろう…その辺も素直に聞いておけばよかったか。

     広場の周辺やその近隣には、プレイヤー専用のマンションやシェアハウス、ルームシェア物件が多い。俺は今回、見学者向けに作られたという短期滞在者用宿舎の一室を借りてみたけど、中堅のホテルと変わらないサービスで驚いた。

     シティでも地方出身の奴が多かったし、それはこっちでも変わらないだろう。プレイヤーへの待遇がいいのは良いことだ。

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     ロビー前の一角だけを見ても、ファッションやヘアスタイルも、クールで奇抜な奴が多かった。近隣にはバッテラストリートやアロワナモールがあって流行の最先端を見れるし、オマケに遊園地や大型スーパーの施設もあれば、港も近い。
     いずれも試合用のステージに採用されているとあれば、プレイヤーも必然とオシャレが身に付くんだろう。

     まあ、俺みたいな無頓着はダサいままなんだろうけど…

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     姉ちゃんはトッププレイヤーだし、セキュリティ付きのきれいな物件に入れてもらるだろう。俺はプレイヤーとしてはザコで無名だからどうなるかなぁ。
     どっちにしても一人暮らしで、なるようにしかならないし…とにかくあの家を出られるならそれでいいや。







     そういや姉ちゃんはもう先に帰ったんだよな。

    「夕方になったらコンブトラックが空いてるから、連絡を取るならそこに来なさい」って言われてから、なんとなく立ち寄ってしまうクセがついちまった。いいや、少し休んでこ。


    ECPrZKAUcAAaXE2.jpg

    「はぁ‥‥」

     しかし俺は、姉ちゃんにどんだけ怯え続けなければならんのか…家にある射撃場でタイマン勝負して、ボコボコにされてからは何も言い返せなくなった。
     あの圧倒的な強者の威圧感、ただの実力差なんてものじゃなかった。動画サイトでは持てはやされて、なにが『オシャレなガールの一流プレイヤー』だよ、実際はガールの皮をかぶった化け物じゃんか…

     こういう卑屈な思考からも抜け出したいな。家から出るだけでなく、変わりたい…



    ヴーーーーーー・・・・

     ヴーーーーーーーー・・・・



    シムナ「ん!?(着信か)


    to:シムナ
    件名:いつまでいるつもり?

    お父様とお母様がお怒りだから
    とにかく今は家に帰りなさい
    明後日の19時にシティの駅に迎えに行くから
    それまでに戻りなさいね

    --------
    リュドミラ
    --------


    「・・・・・マジか」

    DcrS6TnVAAAanqZ-02.jpg

     姉ちゃんのことを思い出して、色々げんなりした矢先で、なんつージャストタイミングで来るんだよ。
     どっかに監視カメラとか仕込まれてんでるんじゃ…やっぱ怖っ!



    「はいはい…(ポチポチポチ…)

    to:姉ちゃん
    件名:Re:いつまでいるつもり?

    了解。

    --------
    シムナ
    --------



    「あ、あれ!?」

     よく見たら、明日じゃなくて明後日だな…別に今からだって余裕で間に合うし、迎えなんて家政婦さんに頼んで、使いをよこせばいいだけの話だろ。

     打つ文字を間違えた説…いや、イカとは思えないくらい約束事に厳しい姉ちゃんが、時間を約束するメッセージに誤字なんかしないよな。またどっかの大会にエントリーして練習に忙しいのか?

     違う…

     …そっか…そういうことかよ…


    DcrTDQEVwAAx7nn-02.jpg

    「・・・・・・・・はぁ(返信、早まっちまったな)


     今のメッセージだって姉ちゃんがフォローしてくれてたのに、いつから「ありがとう」のヒトコトも出なくなったんだろう?

     甘えてるのも分かってるんだ…そんな自分に嫌気がさしてることも。どれだけ頑張っても見下され、いつも誰かと比べられ、厳しいことばかり…誰も何も認めてくれない、あんな家に帰りたくない。それが今の本音だ。

     いやでも、やっとチャンスが来たんだ。いつ変わるかを待ってるんじゃなくて、自分の力で変えていかなきゃ変わらない。
     さっさと用事を済ませて引越せるようにした方がいいな。でも、そのためには一度、俺もケジメをつけないといけない…かといって待っててくれるかなんて分からないけど。

     俺も収穫が多かったよ、姉ちゃん…





    黙って去ることもできるけど
    それが後悔になるのを恐れてる。
    残された時間はあまりにも短くて。




    ・・・・・・・



    【イカちゃんでお話】(その6)

     今回は短いですけどシムナくんのフラグです。スクショは加工を施してます。屋内のせいか、元のフィルタだけだと暗すぎるので、夕陽のような赤みとぼかしを足して、床面の影を少々修正しています。

     ごく一部の物好きさんに好評を頂いているこのお話シリーズですけども。続きの大まかなプロットは立て終わったので、スクショの編集作業に入ってます。

     ここは至極どうでもいいことですけど、学生時代に、脚本とかシナリオとか書いてたのを思い出しまして。プロット→ト書き→スクショの撮影と選出の作業がとっても楽しいですw

    (´∀`*)ゞ

     尚、オリジナル稿ではメッセのやり取りシーンだけでしたが、ブラッシュアップ稿では後書きに入れていた「広場周辺の考察」も、シムナくん自身に語ってもらいました。
     同時に彼の住む環境、それによる葛藤や固執した面も加え、よりキャラクターに深みを持たせることができたかなと思います。

     ちなみにノスリンもハイカラシティの出身ですが、ママのお仕事の都合で一緒にスクエア付近に引越し、低所得者用のボロアパートに親子ふたりで住んでいます。


    ありがとうございました!(´ω`人)

    ※このお話は、2018年8月にブラッシュアップしたリメイク作です。






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