ツイッター上ではハッシュタグ(#アマビエ)ができるほど流行っているアマビエさん。そのお姿を描いて投稿する(アマビエチャレンジ)に乗っかって、私も描いてみました。
アマビエさん(どどーん!) 調べていくと、日本の熊本県で言い伝えが残る妖怪、または予知などの能力を持つことから神に近いという説もある、まことに不思議な存在です。
半人半漁の姿で海から現れ「
今後は豊作が続くが疫病も流行るであろう、私の写し絵を描いて見せるが良い」というような予言を残して消えたと言います。
・アマビエ(別窓・ウィキペディア)
ウィキペディアにも掲載されていますが、資料としては江戸時代後期の木版画(瓦版)が京都大学に残っており、挿絵もあります。今回ネット上で「お絵描きのお題」として流行したアマビエの
原型は、この瓦版の挿絵です。
ツイッター上では出典元を解説するアカウントも… 瓦版の原作は、なかなかシュールかつシンプルな筆致でお姿で描かれていますが…
令和のネット上では忠実な模写のみに留まらず、子供受けしそうな可愛いディフォルメ、デザイン図案化、萌え擬人化、漫画、gifアニメ、消しゴムはんこ…更には、絵が描けない人へと塗り絵の線画を提供している方もいました。
ツイッター上のブームに火がついてからは平面のみに留まらず、フィギュアなどの造型、手芸などのハンドメイド、お菓子まで…ハッシュタグ(#アマビエ)を辿るのが追い付かないほど、すごい勢いで増えています。
様々な人たちの手によって、多種多様な「アマビエさん」が展開されており、これは当時の予言(お達し)通り、人々の間で「自分なりに写した姿を見せあう」状態になったと言えますね。
妖怪といえば… 私個人はホラーが苦手で、アニメ版のゲゲゲの鬼太郎は大丈夫だったんですけども、水木先生の描かれた原作イラストのおどろおどろしい雰囲気が怖いと感じるタイプです。
しかし、アマビエは光る演出も柔らかく、丸いお顔でどこか愛嬌のある雰囲気に描かれていて抵抗なかったです。
各メディアでも…・「コロナ鎮まれぃ」妖怪が人気“アマビエ様”を描け
(別窓・テレ朝news公式)
・厄災を予言!? 疫病を退散!? 話題の「アマビエ」とは? その正体を妖怪博士が解説する
(別窓・KADOKAWA「カドブン」公式)
上記は一部ですが「アマビエ」で検索すると…ブームの枠はSNS上の個人間のみならず、テレビやネット上のニュース等でも取り上げられています。中には専門の妖怪研究家を招いて特集を組むサイトもある程です。
漫画家や企業などの公式アカウントでも… こっそりトイレットペーパーをバラまいてくれる、ご利益マシマシなアマビエさん…しかしこのお方はどこかで見たことあるような?
原画のアマビエさんの筆致と良い勝負してますね~半分PRと分かっていても、思わずクスっwと笑顔になる出来ですw
一応はお絵描き記事なので… 今回も3DSの「新・みんなの塗り絵」のフリースペースを使って描いて、フォトショップで加工した作です。
江戸時代の瓦版にあった原作画に対し、線画はできるだけ
原型を維持して、塗りや加工はオリジナル要素を盛りました。

あの尖った口元は…やはり鳥のクチバシ?それとも妖怪だけに河童のような形状をしているだけなんでしょうか?

海から現れたという事なので、海をイメージしたカラーリングにしました。暖かくきれいな海に溶け込んでいそうなので、黄色やピンクも取り入れました。

模様やスタンプで装飾して、描き文字で「アマビエ」と入れました。3DSでの作業はここまで。これ以降は画像をパソコンに移します。

全体的に暗かったのでコントラストや明るさを調整し、文字を入れ、ひれの部分は
キラキラした感じに見えるように加工して完成です。
塗り絵したい方はコチラをドウゾ。(自作発言や無断転用は禁止です)

元の絵は
3DS(ゲーム機)によるものなので、解像度が低い・線画が粗い点はご容赦ください。
実は… 今回のを描く前に、ビビッドカラーバリバリで、ケバケバでキラッキラでちょっと
ブっ飛んだ感じのアマビエさんも描いていましたw
アマビエフラーッシュ!(うわぁ) 一番最初は半人半魚とはいえ
頭だけが人…ジブリ映画の
ポニョとか、ゲームの
シーマンのイメージが浮かびました。そこから、疫病を退散させるとか、神々しいとか、いろいろな情報を分析した結果がコレです。
昭和末期に一過性で流行ったような、良く知らない輸入系のオモチャでキモカワで、中途半端に擬人化した金魚とか熱帯魚?とか、コギャル系の妖精さんみたいな?
謎のキャラクター…というポジションで描きました
(なんじゃそりゃw) 私における脳内情報が、いかに
おかしな方向に錯綜していたかよく分かりますね。描いている時は楽しかったですけども、黒歴史?なにを今更ですw
塗り絵も挑戦しました! 拝借した線画は、かのアルフォンス・ミュシャの絵をリスペクトしたようなキレイなイメージに仕上がっていたので、ついつい参加してしまいました。

線画があれば、あとはフォトショップ先生の出番です。色味は少し
レトロ調のトーンにしつつも、パーツはクラデーション仕上げにしました。
この塗り絵は、下記から拝借しました。 画材メーカーの「ぺんてる」公式アカウントです。
企業アカウントまでアマビエチャレンジに参入してきているんです。凄いですね!
私はリプ欄に投稿してお邪魔してきましたが、自分のアカウントに公式RT付きでツイートしたり、紙に印刷してアナログ画材で塗ってから写真で撮るのもOKの様子です。
同社の「筆文字サインペン」のPRも兼ねているようです。画材や文具なら「お絵描き」と共通点が多いですので、これを機に製品アピールも良いかもしれませんね。
これだけ味わいのある筆致で、写真に撮っても
メリハリのある線画が描けるとなると、私も興味が出ますわ。用途ができたら買ってみます。
フィギュア版「アマビエ」参上! フルカラー3Dプリントで量産されたアマビエさんです。これは容姿もカワイイし雰囲気が良かったし、ご利益もありそうで思わずポチっちゃいましたw

3Dプリンターは最近ちょっと個人向けにも流行り出しているた「立体コピー」の技術です。
最新の業務用3Dプリンターですと
フルカラーで、最初から
着色された状態で生成できるんだそうです。
なにこれカワイイ! 大きさの参照に、緑のイカちゃんはチョコエッグのオマケ、奥に見えるのはアミーボ(台座しか見えていませんが)です。凄くちっちゃいんですけど、この
ちまっと感がたまりません。PCのモニター前に鎮座させておきます。
アマビエさん、この新型コロナウイルスという疫病と、病で苦しむ人たちが少しでも良くなりますように…どうかお力を。

ホント後付けの
塗装ではないのが私にも分かります。明らかに樹脂自体に色が付いてます。凄すぎて私にはもうよく分かりません。どうなってるのこの技術?
ここでも企業が参入 こちらも3Dプリント専門店「ホタルコーポレーション」公式アカウントからの期間限定企画です。お問い合わせやお申込みは公式サイトになります。
現在かなりの数の申し込みがあり順番待ちになっている様子があります。また、無料配布と記載されていますが、送料は負担となりますのでご注意を。
公式サイトは上記アカウントのプロフ欄にもリンクされていますが、参照として下記にも貼っておきます。
・株式会社ホタルコーポレーション(別窓・公式サイト)
これからどうなる? 春休みシーズンだというのに世間は自粛ムード真っ只中。桜の花が咲き始めても、どうにも不景気な話ばかりです。
今はなにより
現代の疫病こと
「新型コロナウイルス」を早く終息させてほしいという
思いが、アマビエという妖怪を通じて
(様々なジャンルの人に創作活動を生じさせ)半ば
目に見えるカタチになったと言えます。

実際、どう上手に描いたところで「疫病を退散させる」というのは迷信に過ぎず、科学的根拠など無いものです。そうと分かっていてなぜ流行ったのか?
今はまだ新型コロナウイルスという疫病に対しては確実な治療法や特効薬も無く、隔離するしか成す術がない…いわば
妖怪の手も借りたい窮状です。
古くから自然に対する信仰があり、目に見えないものや迷信を信じる傾向が強いと言われる
お国柄が出たものと思われます。
また、妖怪とは縁の無さそうな企業の公式アカウントまでもが「アマビエ」を取り上げる現象には、単なる流行りへの便乗だけではなく、社会的な自粛ムードによる
経済的な損失による不安も払拭してほしいという願いが大きく起因していると言えるでしょう。
今回の「アマビエ」ブーム…既に大勢の人の心を動かしています。ある意味では
良い効果の一端が表れて始めていると、前向きに捉えていきたいものですね。
(-人-) はやく沈静化しますように。リンク
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