ネット上の「なりすまし」について考える(2)

     この記事は前回の続きとなります。子供同士による「なりすまし」について記述しています。注意書きも先述しましたが、ここに記載している内容は私個人の見解によるものです。合わないと思われた方は閲覧をご遠慮ください。

     前回の記述では、子供たち同士による、その場限りの自己顕示欲を満たすだけの「嘘」の例や、絵を嗜むにあたり正しい価値観を持つ子はより努力する方向を選ぶ傾向にあると、常識的・一般的な例を上げました。

    傾向はおおまかに2つ

     なりすましをする子は、絵が描けることで人気を得たい自分の劣等感と自己顕示欲が強まっている場合と、その絵を描く当人に対してなり替わりたい妄想・困らせてやりたい私怨的な動機からの場合とで変わります。
     前者の場合は自分に近い他人に投影するタイプになり、後者の場合は当人の偽物に化けるタイプになります。

     20190916-2.jpg

     先に後者の偽物タイプを挙げますが、ツイッターなどのSNSでも当人とそっくりの偽アカウントを作って「なりきり」を始めます。
     フォロワーや支持者が(騙されて)集まったところで、ホンモノを排除する言動に発展する場合もあり、さらに悪質です。

     偽アカウントで「なりきり」する動機にもまた複数のパターンがありますが…

    ・真似すれば人気者になれると思った
    ・当人の代わりに宣伝したつもりだった
    ・乗っ取りたいけどパスワード知らないからパクってみた
    ・構ってくれる相手を探しているだけ

    …など、自己中心で衝動的な動機が多いのです。

     偽物の投稿内容における特徴的なところを上げると、オウム返しのようにオリジナルの投稿をリツイートまたはコピペするだけ、権利関係の知識も浅く、第三者の絵や写真を勝手に加工して転載するなど、オリジナリティに欠けた投稿しかできない点で判別できる事もあります。

     一般的なSNSでは第三者を騙るアカウント作成は規約違反です。発見した場合は不用意な忠告や指摘はせず(構わず)、黙って運営に通報すること、なりすましされた本人は必要に応じて捜査機関への通報も視野に入れ、冷静に対処しましょう。




    投影タイプは「自分に近い人」を選ぶ

     なりすましは悪事と知ってか知らぬか「(自分が描かなくても)楽をして自慢できる方法」を思いついた犯人は、ここぞとばかりにインターネットの力に頼り、誤った審美眼を発揮していきます。
     さも「自分が描いたこと」にしておけるように、まさに人事採用担当のエージェントが如く、絵を描く人のSNSアカウント、ブログ、サイトなどを物色していきます。

    ・年齢が近そうで趣味が似てる人
    ・自分に近い絵柄で、もう少し上手い人
    ・学校でも人気で友達も知ってるジャンル
    ・エロやグロは避ける
    ・質問とか受け付けてる(気軽な連絡先がある)
    ・できるだけ絵だけを上げてる人
    ・日常生活系の投稿が少ない人

     やがてターゲットが決まると、あの手この手でどう利用しようか脳内会議が始まります。まるでオリジナルキャラクター(オリキャラ)の設定でも考えるように、演じたい(理想の)自分像を作り上げて行きます。

    (´-`).。oO(この労力で1枚でも描けばいいのに…)


    20190916-4-2.jpg


    エスカレートしていく誘導

     ターゲットが日常的なツイートを増やし始めたら、つじつま合わせのため誘導せねばなりません。悪だくみは次から次へ…ツイッターならフォローしてダイレクトメールを、匿名でコメントを送れるフォームがあるならそれを優先し、サイトやブログなら非公開型のweb拍手、メールフォームなど、誰にも見られないところでメッセージを送ります。
     
    ・〇〇さんの作品が好きなので、もっと作品だけ見たいです。でも日常の投稿や写真は別にしてくれませんか?
    ・お題の消化とかスゴイですね。明日は〇〇の絵が見たいので絶対描いてください。お願いしますv

     これは言葉の言い回しからも絵師さん側も騙されるパターンです。ファンが来たという感覚から釣られ、サービスのつもりで描いてしまったり、わざわざアカウントを分けたり、要望を受けてしまったら相手の思う壺です。

     本当のファンなら、有償発注した・リクエスト募集もないのに督促や強要はしないものですし、個人のアカウントは登録した本人の自由であり、日常系の話はするなという異論を言われる理由がありません。

    ------------------

    ・私もそこの遊園地行きました。楽しいですよね。◇◇◇のコーナーにも行ってませんか?そこはマスコットキャラの●●もいて(…以降、思い出語りで誘導)

     日常的な投稿が、なりすまし犯の証拠作りに悪用されてしまうパターンです。冷静に読めば違和感がある内容ですが、毎日のように足跡を残し、長文で熱心なコメントに、心優しい絵師さんは「◇◇◇も行ったことありますね~」的に思い出語りをしてしまい、事実まで利用されていることに気付いていません。

     なりすまし犯の脳内には自分に都合のいい脳内フィルターがあります。リアルの自慢相手には、あの手この手で言葉のニュアンスを変えて伝えている事でしょう。

    ------------------

    ・そのグッズは持ってないやつなので写真は消してください
    ・昨日投稿した絵は嫌いなキャラなので描かないでほしい
    ・日常のつぶやきの方はリンクしないで欲しい。私ペット飼ってないんで

     これは最終的かつ露骨なパターンですが、思わず「は?」と目を疑いたくなる内容ですね。
     リアルでなりすましが上手くいってしまうと、ターゲットに対してはだんだん礼節を忘れ、絵を生産する道具としか見なくなり、上から目線になっていきます。これは大人でもあり得る現象です。
     たまに異なるジャンルの絵を投稿したり、グッズを買った話、ペットの話に対しては、なりすまし犯には思い通りにならない点なのでしょう。都合のいい部分だけにしたい様子が伺えます。

     しかし客観的に推測すると、躍起になっている時点でリアルで嘘が露呈し始めているケースもあり得ます。無論、応じる必要はありません。

    (´-`).。oO(自業自得なので、こちらは知ったことではありません)





    現実と虚構の境界線が歪みだす

     小・中学生のなりすまし犯は重症化すると、四六時中ネット上のターゲットを監視するようになり、自分で描くことも怠るどころか、次第に勉強や生活も崩れて、ネット依存予備軍になっていきます。

    ・絵が更新されたらすぐ次の話(嘘)を考えなくちゃ…
    ・こう言われたら、こうやって言い返さなきゃ…
    ・描いてって言われたらトレスで誤魔化せばいいや…

     ウソにウソを重ね、周囲に印象付けてしまった後では、なりすましが成功していれば周囲の賛美が快感になりやめられず、反面でウソが露見した時は学校にも行きにくくなり、両親にも打ち明けられず、引き籠ってしまう可能性もあるでしょう。

     また、結果がどうあれ、自分勝手なウソをつき続けた記憶は大人になっても残ります。罪悪感や後悔を引きずる事もあるかもしれません。

     もし大人になってから著名人や有名人になれても、インターネット上で発言した記録が残っていれば、著名人や有名人の過去として、特定されて再炎上する事も考えられます。
     その規模や内容に関わらず、なりすまし(騙り)は信用問題ですので、笑い話や黒歴史で済まないパターンも覚悟せねばなりません。


     なりすましの共通点を挙げるとすると、自分を棚に上げて他人を利用する事しか考えておらず、善悪の判断が付かなくなっていることが問題です。

     また、インターネット上(SNS上)ではその自由さから気持ちが大きくなりがちです。注目されたい(自己顕示欲を満たす)ためだけに周囲が見えなくなり、踏み外してしまう事例が後を絶ちません。

    (´-`).。oO(事例は「バカッター」で検索するとお察し頂けるかと…)


    <続く>



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