ネット上の「なりすまし」について考える(1)

     先日ツイッター上で見かけて一時期トレンドにも入っていましたが、他人のアカウントをさも自分がやっているかのように言う「なりすまし」が出たとかで話題になっていましたね。

     掘り下げて調べていくと、なりすまし犯は絵を描いている人をターゲットにしているとか。しかもプロまたはプロ級の絵師さんではなく、そこそこ中堅規模でフォロワーが多い方だとか。
     まことしやかな噂とツイートが飛び交っていました。

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     私はそれなりにネット歴は長いのと、絵を嗜む者の一人という事もあり、この手の話題は正直、昔から事欠かないです。
     インターネットを始めてから20年近くになりますが、リアルの友達同士か同人さん界隈かに限らず、数年に一度のペースで話題として挙がっている気配すらあります。 

     とはいえ他人事ではない話題であることと、話題を得た機会でもあるので、私個人の視点による見解を述べておくことにします。

     ここではリアルの小・中学生くらいで知人有人に対して「絵で優位になりたいがため」の「なりすまし」を想定してます。
     シチュエーションの違いやそれに対する意見は千差万別と思いますので、合わないと感じられたらお引き取り下さい。


    さて…




    「絵が描ける」は注目される

     絵と言いますと…その場その時代の流行で差はあるでしょうけども、小~中学生の頃には、1クラスに1~3人は「絵が上手い子」っていませんでしたか?

    ・アニメキャラクターの模写(二次創作)が好きな子
    ・乗り物に特化していて型式や機能まで覚えてる子
    ・版権よりもオリジナルの世界を持ってる子
    ・マンガを描くのが好きな子
    ・昼休みは外で遊ぶより自由帳でお絵描きしてる子
    ・図工や美術が得意で、コンクールで賞を貰う子

    …などなど

     担任の先生がお絵描き下手だった場合、絵を必要とするシーンでは名指しで重宝され、学年通信や卒業アルバムのカット絵を頼まれたりすることもあったでしょう。

     当然、その描画スキルは(被写体の興味への有無に関係なく)クラス中に知られ「あの子なら絵が上手い」という一種の評価+ステータスになります。
     絵を描いて採用された当人は、好きなことが役立って良い評価をされたなら嬉しくなって、さらに努力しようとする子もいる事でしょう。




    短絡的な自己顕示欲

     なりすましを実行させる心の動きは、全く描かない・絵に興味がない子よりも「絵は描けるけど、人気が出ない事による他者への嫉妬」があったり「ある程度は絵の心得はあるけど、描いても上手くいかない」タイプの子ではないかなと推測しています。

     全く描かない子の場合は、逆に知名度の高い絵師(プロ絵師)を指して「あの●●●●●を描いてる漫画家、イトコのお父さんの知り合いなんだ」等と、親戚知り合いという言葉を用いて、突発的な偽りの自慢で見栄を張るタイプが多いように思います。

     無論、描けない子ですから「描いてみせろ」と言われない、遠い親戚だから「サイン貰ってこい」と言われても無理って言える…防衛策もバッチリです。嘘と見抜いて呆れ顔で見てる子がいてもお構いなしです。
     こういう嘘は、真に受けた子から一瞬チヤホヤされたいだけの短絡的な行動なので、言い出した当人より詳しい子から指摘を受けると、そこもまた「はい騙された奴~w」と開き直って、そこからは二度と言わなくなります。まだ可愛げがあるレベルです。

     ただし、子供の頃は「偉い人」や「有名人」のオトナに「なりたい」「会いたい」羨望が強いので、大人から見れば明らかな嘘と見抜ける内容でも、信じてしまう子もいます。
     冗談を真に受けるタイプの子には、現実離れした内容は「それは本当かな?」と一歩引いて冷静に考えられるよう、気を付けてあげたいところですね。

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    価値観と善悪の判断

     絵を嗜む子の場合、他人に対し「絵が上手い子だな」「絵で人気がある子だな」と思っても、一枚の絵を生み出すことの労力が正しく分かっている場合は、描き手の環境や努力を予想したり、自分の力量不足に対しての対策を考えつくのが一般的です。

    「きっと家では何枚も練習してるんだろうな」
    「デッサン教室に通ってるって言ってたな」
    「どんな道具(ソフト)を使っているんだろう」
    「図書室で描き方の本とか探してみようかな」
    「描き方のコツを教えて貰おうかな」
    「私ももっと練習しよう」

     絵は自分で描いたものに価値があると分かっている子は、研究も練習も熱心でしょうから、躓いても正しい方向に伸びて行くことでしょう。

     加えて、他人を騙したり欺く事は悪い事である判断もできれば、露見した時に失う信用の大きさ(大人から叱られたり、仲間外れにされるリスク)も想像できるため、なりすましを選ぶ可能性は低いと言えるでしょう。





    親も無知ではいられない時代に…

     昨今はインターネット利用に関する学習を取り入れる学校も増えてきましたが、子供の場合は善悪の判断が乏しいまま、インターネット上にあるものを巻き込む傾向があります。
     今回話題にしているなりすましの類も、物事の善悪が判断できれば防げる事例でもあります。

     基本的に保護者のもとにいる子供は、自宅や学校、習い事で見ている社会しか知らないと思いがちです。また、インターネットを利用して眺めていても大人とは受け止め方が違います。見たものすべて新しく、良い事、悪い事も判別なく、興味を示す情報も多いでしょう。

    インターネットリテラシーの重要性(別窓・総務省)


     親御さんの中には「パソコンや機械が苦手だから…」という方が稀にいますが、それらを利用するにあたっての判断は人間の思考の部分であって、マナーやルールを守る事は操作方法以前の問題です。

     今のご時世は多少なりともインターネット(オンライン)の世界がどういう場所であるか、基礎知識は得ておくべきでしょう。パソコンやスマホ、オンライン対応型のゲーム機を買い与えるだけではなく、正しく利用する意識も(知識とは別に)与えてあげてください。

    守っていますか?ルールとマナー(別窓・警視庁)


     もしこちらをご覧の方で、インターネット(パソコンやスマホ)を始めたばかりのお子さんがいる場合は、学校で習っているから大丈夫と過信するのではなく、家族単位でもインターネット利用時のマナーなどをきちんと話し合い、ローカルルールを共有しておくことを強くお勧めします。

    <続く>



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