エイプリルフールとウデマエ詐欺(後編)

     この記事は前回(前編)の続きとなります。前回の最後の問いかけは少々置いておきまして…

     今は少しお話を変えます。

     私は学生の頃は心理学(社会心理学)を勉強していた時期があります。その流れからか、今も心理学や行動科学に関する本を読む事もあります。
     直近ですとメンタリストDaiGoさんとか、行動科学マネジメント研究家の石田 淳さんの著書を1冊ずつ読みました。

     他の同系統の著書でもそうでしたけど、共通している点において「人間は基本的に怠け者である」というニュアンスで書かれていることが多いんですw

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     これは逆に言うと楽をする為の努力は惜しまない性質という事でもあるそうで、言われてみると、数々の文明の利器を生み出した根底には便利にしたい=楽をしたい心理があると言えますね。

    (´-`).。oO(インフラとか、ライフラインとか)



     しかし楽をしたい心理はプラス(利他的)に働くだけではなく、非常にマイナス(利己的)な側面もあるんです。


    分かりやすいものを挙げると
     スポーツ選手のドーピング
     学生さんで言うならテストでのカンニング
     ゲームで言うならチートや改造
     仕事をサボって居眠りする
    などの行動です。

    これらの行為は概ね
     「普通にやってると勝てなくてつまらないから」
     「勉強や仕事をやりたくないから」
     「みんなとは違う事をできると自慢したいから」
    …という、自分だけが楽をしたいという、非常に利己的でマイナスな動機が占めています。

     残念な事に、正攻法が遠回りで面倒くさい事であるほど、手っ取り早く楽ができるという一瞬の満足感が大きくなり、抜け出しにくくなるそうです。そこから「バレなきゃ大丈夫」が始まり、再び同じ不正に手を染めるのです。

     また、不正が見つかりそうになると「他の人も同じようにやってるし」と集団心理を盾に自分を肯定し、他者を巻き込もうとする言動も出やすくなり、周囲が見えなくなっていきます。

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    ここでスプラ2のお話に戻しますけども。

     青天井になったウデマエの世界では、欲望もまた青天井になりやすいのかもしれませんね。

    忙しくてゲームやってる暇が無いけど、ウデマエは維持したい。
    早く上位プレイヤーの仲間入りをしたい。
    一気にレートが上がったところを見せて、周りから注目されたい。
    フォロワーや動画の登録者を増やして、もっと人気者になりたい…

     承認欲求や自己顕示欲は、その強弱こそあれ誰にでもあります。ここまでは正常というか、誰しも思いつく一般的なものです。しかし…

    楽に勝ちたいからちょっとだけ改造してみるか
    画像はネット上を探せばいくらでもある
    動画から取ったり加工しとけばバレないだろ
    とりあえず上がったことにして、後で上げればいいや

     こう考えついた時点で、実はすでに落とし穴の目の前にいます。運よく騙すことに成功すれば、一時的でも気分は良くなる事でしょう。しかし、悪い事であろうと楽に成功したという本能的な欲求が叶えられると、脳はそれを記憶してしまいます。
     そしてまた同じ手が通用するだろうと、ゲームのプレイスキルよりも他人を騙すための努力に費やすようになり、周囲からの疑いの目さえ気にならなくなっていきます。

     最初こそ罪悪感はあったのでしょうけども…。

    (´-`).。oO(考え付いただけの時点で、誘惑に負けずにいたら…)

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    そして不正は発覚する。

     スプラ2の場合は、今もまだプレイ人口が多く、スイッチに直接ツイッターやフェイスブックが連動しているのもあって、これらのSNSを併用するユーザーも多いと言えます。

     ツイッターの場合も、アルバイトが悪ふざけの写真を投稿して炎上して訴訟沙汰になった事件もありますし、有名人やタレントが軽はずみな言動を投稿して、大勢から叩かれるという事も少なくありません。
     動画サイトでは人気プレイヤーの配信も盛況ですが、たとえ登録者数が他の配信者より少なかろうと、ネット上で公開されている以上は誰の目にも止まる可能性があるのは変わりません。

     画像やテキストに対してのパクり行為に関しても、インターネット上は検証用の場所があるほど検挙に暇がありません。グーグルの画像検索ひとつを見ても、数年前よりずっと精度が上がっており、誰でも類似画像を探しやすい環境にあります。
     したがって「この画面は〇〇さんが出た大会で見たことある」「この人はどうして◇◇◇さんの動画の絵で報告しているんだろう?」と、バレる確率の方が高い時代でもあります。
     ついでに言うと、他人の動画や画像を勝手に用いた事で、無断転載で訴えられるリスクも負います。

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     誰しも発信や検索ができる中で、不正が発覚したらどうなるか…まずは自分のアカウントで想像してみて欲しいです。

    ・ツイート上でコツコツ積み上げてきたもの
    ・仲良くしてくれるフレンドやチームメイト
    ・じわじわでも増えたフォロワー
    ・リアルの繋がりや、楽しい思い出
    ・いい意味で投稿がバズって嬉しかったこと

     不正が無い状態だからこそ得たあなたの実績。そこにはウデマエだけではなく、人柄や社交性などといった面も含まれます。また、フォロワーの数や活動規模の大小は関係ありません。
     たった一度の不正発覚で、これら全てを失う事になります。

     謝罪の有無でも変わってくるでしょうが、世間という集団からは「不正をしたやつだ」と見られ続ける可能性も大きくなります。
     楽をしたい心理と同様に、危機を回避したい心理も人間の本能です。まして不正に対しては集団心理の方がはるかに強いことが多く、ユザネやアカウントを変えても逃げ切れるとは限りません。

    (´-`).。oO(負債が大きすぎやしませんか?)



     プロ野球とのコラボ企画で、こういったコンプライアンス的かつマナーの意識を高める講習会が実施されるのも、今の時流かなと思うのです。





     テキストひとつで気軽に絡んで、繋がって、楽しいSNSの世界。しかし、便利で手軽な反面、不正を見逃さない部分も多く、いざ発覚すれば炎上や追放(アカウント削除)も免れない性質があります。

     お互い顔の見えないネット上だけの関係は、基本的に信用で繋がっていると言えますね。
     ゲーム上でも立ち回りが重視されるように、ネット上では立ち振る舞いに注意したいものです。自戒の意味も込め。


    (結)に続きます。











     もし道に迷ったら、コントローラーを置いて自分自身に問うてみましょう。何が好きで始めたのか、初心を思い出すだけでも効果はあります。



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    (2019年8月更新)

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