会社の休み時間に3DSでラクガキ(ポケモンやイカちゃん等)をしていると
「ピカチュウじゃん、上手いね~どうやったら描けるの?」と言われる事もあります。上手いと言われた部分は素直に嬉しいのですが…
どうやったら描けるの?…の、部分は
「練習してる」と答えても
「どういう練習?」と堂々巡りで、奥の深い質問だったりするんですよね。描ける視点、描けない(描かない)視点では全く解釈が違うからでしょう。
趣味でも仕事でも、絵という創作活動をしている場合ですと「絵が上手くなるにはどうしたらよいのか?」という素朴な疑問は付いて回ります。
一般的な方法としては
・デッサンやクロッキーを繰り返して基礎を練習する
・精密デッサンや模写で捉え方を練習する
・画材や新しいツールの上達を図る
・イベントや旅行などに行って見聞を広める
・美術展や展示会で目を肥やす
・リラックスする時間を設ける
…多々ありますが、そもそも
・デッサン不足の自覚
・新しい技法を取り入れたい
・ネタが思い浮かばない
・時間が無い、モチベがない
…と、
原因によっても対策は変わってくると思います。
では
描けない人にはどう答えてあげるべきかが問題です。今はインターネットが進んで、調べたいことは検索エンジン(グーグルやヤフー等)を使えば、おおよそ初心者向けに描かれたサイトや記事もヒットします。そこからヒントくらいは探し当てることができると思います。

書店や通販サイトに行けば、
描き方の本も沢山出ています。画材や画像ソフトのノウハウ本、描くのが難しいパーツを特集した資料集的な本、フリー素材としても活用できる画像集など…1冊1冊はそこそこ値段がするものの、目的がハッキリしていれば大体の資料や教本は手に入りますし、手元に置いて大事に扱えば長く使えます。
絵が
描けないから描けるようになりたい場合は、いきなり「白い紙に描きたい絵を描け」というのはハードルが高いですから、まずは線画がハッキリしている
塗り絵からでも良いと思います。
この時は、はみ出ないように
パーツのカタチを意識して塗ることで、絵としての全体図を少しでも認識できるようになると思います。

少なくとも私と同年代かそれ以下の方は、小学校や幼稚園で「お絵描き」や「図画・工作」の時間はあったと思いますから、そこで用いてきたクレヨン(オイルパステル)、水彩絵の具、色鉛筆くらいは触れてきている筈ですので、義務教育課程を経ていれば
全くずぶの素人という方はいない気がします。
デジタルツールで描きたいと言う場合は、基本的にパソコンが前提になりますので、まずは環境を整える設備投資から入らねばなりませんが、一度揃えてしまえば数年はそのまま用いることができます。
小さい画面での作業が苦にならなければ
スマホのイラスト作成アプリもありますし、ゲーム機にも絵を描くことを目的にしたソフトもあり、難しく考えずとも選択肢は沢山あるのです。
新・みんなの塗り絵で、気軽にお絵かき!
(2018年9月20日付)
絵を描きたいスタートラインは誰にもありますし、どういう画材やソフトを選ぶかも、いつ始めるかも自由です。
それこそネット上の描き方サイトなどを参考に、できそうなことを片っ端から実践するもよし、実際にある絵画教室に通ってプロや講師に学ぶのもありでしょう。
個人的にはB5~A4くらいの白い紙(チラシの裏でも可)と鉛筆を用意して、端から端までまっすぐに
線を引く、円や三角などの
図形をキレイに描く…という事からでも練習になると思います。
最初から複雑なパーツをもつキャラクターを描けるかという以前に、迷わず
キレイな一本の線を、一度で引けるかが問題なんですよね。

プロの絵師さんや漫画家さん達も
最初から何でも描けたわけではありません。その描きたい被写体に対しては資料を集めたり、実際に見に行ったりの手間も惜しまない方が多いです。
そうやって試行錯誤を繰り返し、水面下には何枚もの習作(または失敗やボツ)を重ねている事が多いのです。数多くの積み重ねで得た経験値=現在の画力。
画力は地道な努力で得るしかありません。 それは絵を描きたいという意思がある以上、避けて通れない基本事項だと思います。 私の場合は「好きこそものの上手なれ」で続いているようなものです。
まずは「絵を描きたい」→「画材やツールに触れる事が楽しい」→「キレイな線を引けるようになった」…というところから入って、続けるのが楽しいという気持ちを持って頂けたらなと思います。

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