スプラトゥーンのプロチーム「GGBoyZ」解散。約4年で終幕【スプラトゥーン2】

     スプラトゥーン3のリリースに期待が高まる中、現存しているプロチームはそのまま継続していくものとばかり思っていました。
     しかしその第一報を聞いた時はただただ驚くばかりでしたが、スプラのプロゲーマーの中では老舗かつ古参とも言えるチームのひとつ「GGBoyZ」が解散になりました。

     今回の記事の画像は、GGBoyZ公式アカウント(TwitterとOPENREC)からの引用です。

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     今や各メンバーの顔にもなっているキャラクターたち。左から「たいじ」「ダイナモン」「えとな」で、OPENRECではコメント欄でのスタンプ化、一部はグッズ化もされていました。
     私個人がこの場で「王様」と呼んでいるのは、たいじさんのことです。このチームの活躍はゲームのプレイ動画や配信を「見る」楽しみを覚えるキッカケにもなったりと、一個人として感謝しか見つからないところです。

     GGBoyZは当初4人で結成され、「たいじ」「ダイナモン」「えとな」「やまみっちー」の4人の時代においては、スプラトゥーン甲子園では日本一を獲得、E3でのスプラ2世界大会でも優勝と、誰もがうらやむような実績を持つチームです。
     やまみっちーさんが卒業してからは、れんぞーんさんが助っ人に入っての活躍。その強豪っぷりは変わらずでした。






    不気味なくらい静かな幕引き



     今回の解散で、ツイッターにあるGGBoyZ公式アカウントでは解散の告知がされました。私が得た第一報もこのツイートからです。
     エイプリルフールはもう終わったのにな~と思っていたら事実で、その後は面々が解散会見がてら配信している様子もありました。


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    GGBoyZ公式アカウント(2022年5月16日現在)


     GGBoyZ結成時には大々的に結成パーティーと称した配信をしたり、E3世界大会では前夜祭とも呼べる壮行会配信、年始では東京のスタジオ?を借りて、特番の配信までやった経歴もあるほどです。
     解散なら解散でなにかチームでやるのかなと思っていましたが…今回の幕引きは、契約しているCyberZやOPENREC、スポンサーのRazerからは何も告知されていません。

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    CyberZ公式サイトのプレスリリース。19日になっても報告はなし

     現役のプロチームですし、本来は契約元から何らかのプレスリリースがあるものだと思っていましたが…特に何もないまま日付だけが経過していました。

     他のプロチームには無い不気味なくらい静かな終わり方に感じました。各メンバーが言うにはスポンサーと話し合った結果、契約終了をもって解散に至ったというお話ですが、もともと放任状態のようで個々に自由にやってる面々なので…本音は当事者しか分からないところです。

     2020年のスプラ甲子園以降は、チームとして目立った企画やイベントも無く、解散を惜しむファンの間では、契約元とのマネジメントに問題は無かったのかと指摘する声もチラホラありました。



     ここは余談ですが、リアルな話をするとプロ契約が終わった後が少し心配でもあります。もともとリアルでお仕事のある兼業メンバーは心配していませんが。
     人気のゲームにおける有名プロチームでも、長くても4年で契約終了で解散という事実は、プロゲーマーという職業の前に、職業としての寿命の短さ・儚さをも見た気がします。

     プロゲーマーになるには自らの配信し、実力で注目を浴びるプレイヤーになり、そこから公式監修の大会で実績を残せて初めて、やっとスカウトマンの目に留まるか否かです。
     ゲームやって稼げるのは楽しそうと華々しく見える反面、プロ契約が終われば残るのは元プロという肩書きだけ。報酬や賞金も出ず無職というのも事実です。

     ストリーマー(配信者)そのものもまた、普段の配信における広告報酬・投げ銭・案件だけで食べて行ける見込みが無ければ、何の保証もないフリーランスの世界と言えるでしょう。




    GGBoyZの活躍



     過去のスプラトゥーン公式アカウントのツイート等も含め、引用でざっくりまとめておきます。

     GGBoyZと言えばスプラトゥーン2。配信は興味ない・特定の配信者の応援はしていないという人でも、名前くらいは聞いたことあるというくらい知名度が高いメンバーでした。
     中でも目立つ実績は…

    ・第3回スプラトゥーン甲子園 優勝(2018年)
    ・第4回スプラトゥーン甲子園 優勝(2019年)


    ・Splatoon2 World Championship 2018 優勝
    ・Splatoon2 World Championship 2019 優勝


     2018~2019年は公式大会を総なめにする大活躍ぶりで、そのチーム名を知らしめるには充分でした。

     NPB監修の大会(2019年)ではホークスに所属して、善戦したものの惜しいところで敗退。尚、NPB監修の大会では第2回からはドラフト制になりチーム単位でのスカウトはなくなりました。

     2020年の第5回スプラトゥーン甲子園(2020年)では、地区大会は優勝して全国大会への切符は手に入れたものの、当時の強豪と呼ばれたチーム「Another」との戦いで敗退。
     3回目ともなると、明らかにGGBoyZの各々をマークし戦略を「対策」しているチームも多く、地区大会の段階からヒヤヒヤする展開もありました。

     そしてスプラ3のリリースも2022年9月に決まった今、次回(甲子園)あらば再びリベンジを狙うんだろうとファンの間で期待が高まっていた矢先…今回の解散報告となりました。




    第3回スプラトゥーン甲子園 優勝(2018年)



    第4回スプラトゥーン甲子園 優勝(2019年)



    Splatoon2 World Championship 2018



    Splatoon2 World Championship 2019



     これ以外では、プレイステーション(プレアラ)主催のフォールガイズの大会に出場したり、コロコロコミックの企画に招待されて特集記事が組まれました。

     また、OPENREC内ではGGBoyZのみの企画(ファンミ)、タレント(手越さん)と共演配信もあったり、テレビ番組「有吉ぃぃeeeee!」にメンバーが招待されたり、プロゲーマー(仕事)として活躍している姿も散見されました。






    解散直後の面々



     メンバーは個々の配信の場で、解散の事情や背景を話している場合もありますので、興味がある方はメンバーのチャンネルから視聴してみて下さい。







    スプラ系プレイヤーの反応


     現存するプロチームやプロゲーマー、スプラトゥーン甲子園の出場経験者などからも、労う声、惜しむ声が多く見られました。




     何故かGGBoyZのライバルチームとされ、スプラのプレイヤーという意味では古参に入りつつあるチームの「カラマリ(よしもとゲーミング所属)」のメンバーからのコメント。裏マン西澤さんの単独コメントはありませんでした。

     カラマリのマネージャーを務める西田氏もコメントしていました。カラマリは引き続き継続していくようです。

     2020年のスプラ甲子園以降、チームとしてのマネジメント面ではカラマリ(よしもとゲーミング)の方が明瞭で、カラマリハウスやスプラ学園などコンスタントに企画配信を継続している点もあり、プロゲーマーとタレントをかけあわせたような活動も功を奏していると言えるでしょう。芸能プロダクションのノウハウを感じますね。





     元スポンサーというアカウントからも、労いのコメントがありました。ゲーミングデバイスや周辺機器のスポンサーが殆どでしたが、アンカーだったりレイザーだったり二転三転した記憶があります。





     かつてスプラ甲子園に出場した実績のあるプレイヤー、対抗戦など非公式大会で対峙したことあるプレイヤーからのコメント(ツイート)も数多く見受けられました。

     発見できた限りでもかなりの数になるのでこの場では割愛します。ツイッター上で「GGBoyZ」や「GG解散」などで検索すると発見できるかもしれません。




    各メディアも話題に



     GGBoyZの解散はゲーム系メディアやニュース系サイトでも取り上げられていました。スプラトゥーンにおいては名前が売れていたチームだっただけに、影響力も高かったことが伺えます。









    今はただ「お疲れさまでした」としか…

     GGBoyZは2017年に発足し、公式大会においては2018~2019で目覚ましい活躍で大躍進を遂げました。2020年も善戦と記録は残りましたが…。

     なによりも2020年から世界中で本格化した「コロナ禍」が追い打ちをかけ、オフラインのイベントは自粛せざるを得ない社会情勢に。
     その間にスプラトゥーン2も、アップデートやリバイバルフェスが完全に終わり、次回作を待つのみの過渡期に入りました。

     スプラ甲子園やNPB主催大会という、いわゆる正規の実績にできる「公式大会」は軒並み再開の目途が立っていません。
     現状それ以外で公式監修の大会は無く、スプラのプロゲーマーとしても活躍の場がないのも解散の理由と言えるでしょう。
     リモート開催するにしても、新作の開発で人を割けないというのも察せます。

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     最近の各メンバーの配信を見るに、王様はスプラへのモチベが下がっている(もっと自由に他のゲームを楽しみたい)印象は否めませんし、他の面々はスプラを続けているとはいえ、修正アプデが来るたびに各々の持ちブキがことごとく弱体化を喰らうという憂き目にも遭ってきました。

     普段のメンバーは全員王冠(上位500位内)こそ得られているものの、個々においてはガチマッチの最上位(10位入賞)を目指している様子もなく、GGBoyZとしてツキイチリグマのトップ3に入った形跡もありません。

     また、2020年以降は強い若手プレイヤーが躍進を始め、実力において勝てない相手が増えてきたことなど、早くも世代交代の空気を感じるのも事実です。


     スプラ界のレジェンドとも言える存在にはなれたものの…これからは個々に自由に各々の道を歩む事を決めたメンバーたち。
     ゲームや配信そのものをやめるのではなく、あくまでチームとしての看板を下ろすことになったというのが今回の解散です。

     各公式大会では前人未到の実績を残し、スプラトゥーンシリーズが熱い・面白いゲームであることを知らしめ、開発者代表の野上さん(イカ研究員)をも感涙させるプレイを見せ、多くのプロを目指すプレイヤー達を奮起させた、盛り上げ上手なチームのひとつであったことも事実と言えるでしょう。

     ここまで真面目に記述してきましたが、私個人も推しチームのひとつが解散しちゃったよ( ノДT)ウワァァァーン!!!という気持ちもあれば、前向きな意味でソロ活動から身の振り方を考えていく時期に至ったのであろうと(昨今の個々の距離感から)納得した部分もあります。

     私個人は個々でも推しの配信者には変わりませんし、またどこかの大会や対抗戦の場で「元GG」とか「元プロ」とか、彼ららしい盛り上げ方を見せてくれることを期待しています。

     始まったものはいつか終わるにしても、新作への大きな期待がかかるこの時期に、推しチームの自然消滅に等しい幕引きを見ることになるとは…いちファンとして事情も察しつつ、清濁併せ吞んだ気分です。

     これからのご活躍をお祈りしております。

    (´∀`)b おつかれさまでした!GG!





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