【イカちゃんでお話】(その22)

    ※ご注意
     当ブログのカテゴリ「☆うちのイカちゃん」と「☆イカちゃんでお話」は、私の趣味の創作コーナーであり、スプラトゥーン2の「アミーボ」と「スクショ」を使って、ちょっとした二次創作(お話)を連載しています。
     登場人物や過去ログの一覧はコチラ(別窓)からドウゾ。

     尚、こういう特殊な遊び方や表現(いわゆるファンの創作活動)に興味がない方は、このカテゴリはスルーしてください。



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    ~ファイナルフェス開催の日。スクエア広場にて~





     お祭の日がきた。ハイカラスクエアの広場とその周辺は、いつも以上にキラキラに飾り付けられていて夢の世界みたいだった。
     私が家を出たのは夕方だったから、広場に来れば日が暮れて夜になる筈なのに、まるで昼間に来たような明るさでにぎわってる。

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     朝やってたテレビの臨時番組でも、テンタクルズのふたりはすごくイカす衣装に着替えてて「最後のフェスだからな!とびきりハデに盛り上げていくぞ!」って張り切ってたなぁ…

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     特設ステージでは、テンタクルズはもうスタンバイしてて、ファンサービスの真っ最中。特別な衣装で凄いイカしてた!
     大々的に宣伝して3日もかけてやるんだもん、今まで以上に気合い入るよね。

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     でも、思ってたよりテンタクルズのスタジオの前は静かだった。普段のフェス開幕の時は、ここを通ってステージに行くらしくて、見届けようとするファンの人だかりで通れなくなる事もあるのに。

     ふと、そこにあった公式ファンクラブの看板を見ると「バトルの前に記念撮影しよう!今ならステージでキミとツーショット!」なんてあったから、ついフラフラ行ってみたら…





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    「こ…こうやればいいんですか?」
    「もっとこう!ヤレヤレだぜ!って感じにだな」
    「えーと…えーと…」

    「ははは、そうキンチョーすんなって!もっとリラックスして!」
    「は、はい…」

     まさか、ホンモノのヒメちゃんと写真を撮ってもらえるなんて思ってなくて…ニュースの画面越しに見てるヒメちゃんとはぜんぜん違うの。
     なんかこうフツーのイカじゃない。ホタルちゃんやアオリちゃんに初めて会えた時と似てるの。神様に会えたってこんな感じ?イイダちゃんも傍にいたけど背が高くて凄い美人だった。

     撮影なんてはじめてだし緊張して声が出ないし、ヒメちゃんには笑われちゃったし、もらえた写真も私だけグダグダだったけど…ホンモノに会えただけで幸せ。

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     フェス始まったばかりなのに、まだ夢を見てるみたい。もうこのまま家に帰っちゃおうかな…でも、ヒメちゃんを応援するって決めたから、試合にはちゃんと参加して貢献しなくちゃね…。


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     デカタワーの奥で花火が上がり始めてる。ロビーではいよいよ最後のフェスマッチ受付が始まるのね。お祭とはいえナワバリバトルで勝負するのは変わらない…バトルが嫌いなのも治らなかったな。

     開幕の受付ロビーは我先にと並ぶガチ勢さんでいっぱいだった…ギラギラしてて怖いし混んでるから近寄れなかった。私は、混雑が落ち着いて、空いたら行けばいいやって離れたら…



    「お!今からフェスマッチか!?」

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    「シーくん!私はまだ…あとでにする」
    「そっか…いまロビー前すげぇ混んでるもんな。開幕から参戦してればパワー盛れそうなのに。姉貴のチームは顔パスみたいでズルいよな~ははは」

     今日のシーくんはちょっと…雰囲気が違う感じ。ギアが違うからじゃなくて、なんかこう…近寄りがたいような…

    「パワー盛るって…シーくんはチャレンジマッチに行くの?」
    「ああ、ナワバリでもどこまでやれるのか、実力を測れるチャンスだし」

    「そうだね、いい成績が出るといいね」
    「ああ頑張るよ!…おっと、こっちにまで受付の列ができそうだな。ここは離れよう」

    「シーくんは並ばなくていいの?」
    「正直言うと、並んで待ってんのあんま好きじゃなくてさ…オレも後回しにしたとこ」

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    「そうだ、今からムツゴ楼に散歩に行ってみないか?」
    「ムツゴ楼に?」

    「ああ。フェス開催中のムツゴ楼は見とけって、姉貴が推すもんだからさ」





    「すごーい!きれーい!花火も上がってるー!」

    「ほんとだ!フェスだとこんな風景になるのか!試合中じゃ見てられないしな」

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     お互い空を見上げたまんま、ちょっとだけ時間が止まってた…提灯と花火もキレイだけど、どこからか懐かしい音楽が流れてくるのも素敵。

    「あ、あのさ…」
    「うん」
    「オレ…一種目だけウデマエS+になったんだ」
    「すごーい!やったね、おめでとう!」

     さっきからの近寄りがたい雰囲気の正体って、やっぱりシーくんのウデマエが上がったからだ。これでハッキリした。
     はっちゃんと違うのは、イカ同士だからかな~なんか本能的に怖いって感じ取ってるかも…シーくんは怖くないはずなのに。


    「ありがとう…だから、今回のフェスでも上を目指したいんだ」
    「うん」
    「もし…その…」

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     無茶してないよね?って、聞きたいけど…今は聞かない方がよさそう。それに、なんであっち向いて話してるんだろう…いつもより小さい声だし、花火の音でちゃんと聞こえないんだけどな…。

    「その…オレは……は……が…」
    「歯が痛いの?一緒に歯医者さん行く?」
    「そうじゃなくて!その…」
    「わかった!はっちゃんと勝負したいとか?」

    「それもあるけど…って!ハチゴウさんもフェスに来るのか!?」
    「うん。シーくんと同じでチャレンジマッチ行くって言ってたよ。イイダちゃんのチームに投票してたから、早めに行けばマッチングするんじゃないかな」

    「マジか…やっぱりオレは並んででも試合に行った方がよさそうだ」
    「私はもうちょっと花火を見てたいな…」
    「オレだけ先に戻るから、ゆっくり見てって大丈夫だよ。あ…そ、そうだ!あの…ハチゴウさんに勝てたらその時は……と…」

    「え?なに?」
    「あ、いや!なんでもない!それじゃ…お、おたがいフェス楽しもうな!」
    「うん!またね!」

     なんか凄い勢いでハイカラスクエアに帰っちゃった…はっちゃんの名前を出すと、すぐ顔色が変わるのもちょっと怖い…かもしれない。

     シーくんはもうガチ勢さんなんだね。ガチマッチのトップランカーと言われている、あの有名人のお姉ちゃんみたくなるのかな…だったらもう…






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     ムツゴ楼で花火を楽しんでからハイカラスクエアに戻ると…すっかり夜中。

     やっと空いた感じのロビーに行って、レギュラーマッチに参加する登録だけでUターン。なんかもうバトルに行く気になれなくて…気が付いたらロブさんの屋台の前で、いつものコース。


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    「いらっしゃーい。あれれーお疲れかなー?」
    「ムツゴ楼で夜景と花火を見てきたの。キレイだったよ」
    「イイねェ!じゃあシオカラ節で盆踊りしてきたのかな?」
    「あ、そこまでは…」

     あの懐かしい音楽はシオカラ節だったんだ!シーくんのお姉ちゃんがオススメしてくれたの、分かる気がする。
     ハイカラシティで参加したラストフェスは、フェスマッチでシオカラ節が流れる事もあったよね…


    「そっかー…で。どれでアゲてく?」
    「えーと、スペシャルチャージラムネください!」
    「あいよ~シュワシュワーっとお待ち!また来てねー!」





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     シーくんも、はっちゃんも。みんな頑張ってる。私も、もうちょっと頑張らないと…いつまでも「怖い」が治らないのは、シーくんのせいじゃないもん。

     でも、どうすればいいのかなぁ…



    伝わらない気持ちと、隠している気持ち。
    見えない恐怖で深まる溝。
    今はまだ、全てが手探りの中。


    つづく。











    【イカちゃんでお話】(その22)

     2019年に21話を更新してから休載していましたが、約2年ぶりに戻って参りました。ブログ開設当時に連載していたので、今や「幻の企画」同然の「イカちゃんでお話」カテゴリですが久方ぶりに更新です。

     正直に、ファイナルフェスが終わってから(中の人の)モチベが燃え尽きていた部分もあれば、同時にリアルも忙しくなり、オマケに帯状疱疹(病気)に罹患して八方塞がりだった記憶があります;
     そして完結までの構想はあれど、執筆と画像の編集が進まないまま今度は「あつ森」が出てしまい…今に至りました。

     この記事(2021年4月)時点では、既にスプラ3が公式発表された後ですし、3の発売前か、スプラ2が終幕を迎える前までに完結できればいいなと。
     一応、2019年当時のプロットと使う予定だった画像(スクショ)はあるので、ブラッシュアップしてカタチにしてみました。


     シムナくんはガチ勢としての実力を身につけつつあります。はっちゃんに対しては依然ライバル心もあり、ウデマエが近くなったことで拍車がかかっています。反面でノスリンは(昇格は素直に祝いつつも)本心では怖がっている自分に気付きます。

     良かれと思って突っ走っちゃう不器用な子と、その勢いに気圧されて引いちゃう子の対比を描きました。なかなか上手くいきませんね…そこがまたカワイイ子たちなんですけども。
     
     登場している人物やこれまでのお話に関しては、過去ログ(「うちのイカちゃん」と「イカちゃんでお話」のカテゴリ)をご覧頂ければと。中二病フルスロットルでお届けしております。
     今回更新するにあたり、リンク切れ等も修正しました。次回はまた…時間を見つけてカタチにできればと。期待せずお待ちください。


    (´ω`) ありがとうございました






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    初めてさんは「はじめに」を一読お願いします。(2020年9月更新)

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