ニンテンドースイッチは
2021年3月3日でリリースから
4周年となりました。
リリース直後は爆発的に売れて品薄になり「スイッチ難民」という言葉が生まれたのも記憶に新しいところです。今はステイホームのコロナ禍でゲーム需要が高い時期もあり、再び品薄に拍車がかかった状態です。
あつまれどうぶつの森、スプラトゥーン2、ゼルダの伝説シリーズ、マリオカート8DX、大乱闘スマッシュブラザーズSP、ポケモン剣盾、マインクラフト、桃太郎電鉄などなど…1本買えばやり込みもできて長~く楽しめるゲームソフトも多く、インディー系のソフトも参入が相次ぎ、ちょっとeショップを覗いただけでも遊びきれないほど多くのソフトが並んでいます。
オンラインに加入すれば対戦などの通信要素の恩恵も受けられ、あつ森の需要も後押ししてスイッチ=オンラインのためというプレイヤーも少なくありません。
実は未開拓ジャンルがある… アクションやシューティング、RPGといったゲームらしいゲームは数あれど、そんな中で…前ハード(wiiUや3DS)でリリースされていた「絵心教室」や「アートアカデミー」等に類する、
ペイントツール(お絵描き)系の国産ソフトが未だにリリースされていない状況です。
現時点では「Comic Coloring Book」という海外製の塗り絵ソフトのみ? ツール系のソフトは近年の
ニンテンドーラボや
プチコンなどのプログラミング系、作曲の分野で
コルグガジェットがリリースされていますが、お絵描きできるペイント系ソフトは上図の塗り絵ソフトのみです。
静電式になって開発が難しい?
wiiUのゲームパッドや3DSのタッチパネルは、その画面に触れた力によって反応する
感圧式のモニターでしたが、スイッチになってからはスマートフォン(スマホ)やタブレット端末に見られる
静電式に代わりました。
より繊細な絵を描くには、専用スタイラスペンのようなオプションも込みでリリースする必要性もあるでしょうし、解像度が大幅に違うなど
スペックの違いもあります。
他のジャンルと違って旧作を
移植しただけではまかり通らない部分が多いのでしょう。

この記事で例に挙げている「Comic Coloring Book」という海外製の塗り絵ソフトですけども、実際にスイッチに落として触れてみましたが…
・色は固定で混色できない
・ブラシの太さは変えられない
・レイヤーなし
・一時保存やリロードなし
・保存はスクショ撮影のみ
・言語は英語のみ
今時スマホ用にある安価なペイントツールにさえ上記のうちいくつかは標準搭載されていますが、それらの
めぼしい機能は一切ありません。
あくまで「キッズ用」なので、その場しのぎの塗り絵&ラクガキツールで良いなら…という程度です。

痒い所に
全く手が届かないものの、どこか
惜しさは感じました。塗り絵ソフト自体は無料ですが、
フリーペイントの機能は有料(アンロック)です。
ただ、UIのレスポンス自体は早いので、最低限は上記の機能が付いていれば、逆に少し高くてもポチったかもしれません。
私個人からは正直オススメできません。スプラトゥーン2にポストにある、モノクロのドットツールの方が優秀に感じるまであります。そこはスミマセン。
・Comic Coloring Book
(別窓・ニンテンドーストア公式)
旧ハードにあった優秀なペイント系ソフト
wiiUと3DSにあった優秀なお絵描きソフトを並べておきます。中には描画に関するレッスン、塗り絵などの機能などがあるソフトもありました。
リンクは任天堂またはメーカー公式です。
★じっくり絵心教室(任天堂)
文字通り「絵を描く基礎も学べる」優秀な描画ソフトでした。レイヤー機能などは無く、画材を変えると消せなくなるなど不自由な面もありましたが、かつては公式コンテストなどもあり盛況なジャンルだったと言えます。
3DS用にも「新・絵心教室」としてリリースされた他、ポケモンやディズニーとコラボした「アートアカデミー」シリーズも人気を博しました。
★新みんなの塗り絵(コラビエ)
2020年3月25日に配信終了となりましたが、サンリオキャラクターとコラボした塗り絵ソフト。ハローキティ、ポムポムプリンなど5種類のバージョンがありました。
塗り絵のみならず
フリーペイント機能も実装されており、このブログでもちょくちょく描いたものをアップしてきましたが、アンドゥ・リドゥやトーン風に塗れる機能まであり、しかも500円という廉価。描画ツールとしてもかなり優秀だったと思います。
★ドットペイント
★ドットアーティスト(レイニーフロッグ)
ドット絵を描けるツールです。2Dドット絵で描きたい、ドット絵が好きな人にはかなりツボるソフトではないでしょうか。
ぼかしなどの繊細な描写は出来ませんが、スプラ2にあるお絵描きツールのフルカラー版+αという印象でした。
ドットペイントがリリースされてしばらくした後に、機能を増やした(実質は上位版)ドットアーティストがリリースされた記憶があります。
wiiUと3DSでリリースされましたが、400~500円という価格も手が出しやすく魅力的でした。
★お絵描き工房
★コミック工房
★チビキャラ工房(コラビエ)
先の「新・みんなの塗り絵」と同じメーカーがリリースしていた、3DSでお絵描きできるソフト。界隈では「工房シリーズ」と呼ばれていました。
漫画はトーンから着色まで選べ、モノクロ漫画、カラー漫画でもどちらでも対応しているなど本格派。チビキャラ工房はドット絵を描いてアニメーションまでできるという内容でした。
リリース当時から数年の間は、コラビエ主催の投稿サイトも登場し、多くのプレイヤーたちが作品を投稿して交流していました。
★Colors! 3D(アークシステムワークス)
734円とキッズのお小遣いレベルで購入できる価格帯もさることながら、ツールなどの機能面はかなり充実。
3DSだけに「多層レイヤーを使って遠景(3D)に見える絵」にできたり、ハードの性能を活かした構成で人気がありました。
★うごくメモ帳(任天堂)
3DSでもリリースされた通称「うごメモ」と呼ばれるペイント系ソフト。描画のみならず「アニメ」が作れるソフトとしても一世を風靡しました。
棒人間を動かしたり、絵の上手な方が本格的なアニメ作品を描かれていたり…公式のサービス自体は終了した今でも、ローカルの機能だけ使って描き続けている方もいる程です。
さらに古きはスーファミのマリオペイント()などもあり、上記以外にもまだ色々あった記憶がありますが、とりま思いつく限りを並べてみました。
もとよりwiiUも3DSも
タッチパネルが売りだったハードだけに、お絵描き系ソフトは選べるくらいの数がリリースされていて、
ゲーム機でプレイできるお絵描きソフトの黄金期でしたね。
スイッチのペイント系ソフトに望むこと
スイッチも静電式になったとはいえ
タッチパネルには変わらないのですが、上記タイトルから新作または後継ソフトが登場する気配はありません。
ハッキリ言って先の項目に挙げた旧ハードの国産ソフトは、解像度などスペックさえ
スイッチに仕立て直した(リメイク)だけでも充分に需要が見込めると思います。

例えば、スプラトゥーン2に搭載されている描画ツール(上図)は、前作からも好評だった機能のひとつです。
今はSNSを介してログを残しつつ、場合によってはゲーム内に反映される事もあります。SNSは年齢制限があるため、キッズ対応でオフラインモードもあります。
このツール自体は単調で、ブラシと消しゴムは3段階(十字キーでドット打ちは出来る)、レイヤーも無い、モノクロのドット絵のみと不便な部分も多いのですが、お絵描き好きなプレイヤー達には人気があります。
スプラトゥーンというIPの人気もあるでしょうが、そのプレイ時間を削ってまで描かれれる方も多く、お絵描きツールに対する反応は高いと言えます。
(´-`).。oO(実際、私もドット絵好きなのでハマっているクチですがw)
今回はここまで。 今はスマホやタブレット用の描画アプリもありますが、逆にこれらは高性能すぎて敷居が高いという方も少なくありません。
なにより、デジタルでお絵描きする為だけに、子供にスマホやタブレットを与えたくないという保護者もいるでしょう。

スプラトゥーンのみならず、あつ森にも「掲示板」にある簡易ツールでお絵描きもできることから、
スイッチで絵を描くことへの抵抗は無く、むしろ受け入れられていると言えます。
ツイッター上をざっと見た限りでも
スイッチ(ゲーム感覚)で描いてSNSに投稿できるソフトが欲しいという人もまた少なくありません。
wiiUや3DSの旧ハードで慣れ親しんだ層も多いスイッチですから、潜在的
需要はあるジャンルだと思います。
スイッチ4周年を機に、そろそろ我こそは!と名乗りを上げてくれるメーカーさんが現れることを期待してます。
ヽ(´∀`)ノ ゲームでお絵描きも楽しい!
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